アスベストの見分け方を解説!危険性や除去の方法も紹介します
アスベスト(石綿)は、その優れた断熱性や耐火性から一時期広く使用されていましたが、深刻な健康被害を引き起こすことが判明し、現在では厳しく規制されています。
この記事では、アスベストが含まれている可能性がある場合の見分け方、その危険性、そして適切な対処法について解説します。
ご自宅や職場の安全を確保するために、ぜひご一読ください。
アスベストの見分け方の前に、そもそもアスベストとは?
そもそも、アスベストとは一体どのようなものなのでしょうか。
まずは、アスベストとは何かについて解説いたします。
アスベストとは、天然に存在する鉱物繊維で、その優れた耐熱性、断熱性、耐薬品性、そして強度から、過去には建材や断熱材、摩擦材など幅広い用途で使用されていました。
特に20世紀中頃まで多くの建物で使われていたため、現在でも古い建物にはアスベストが含まれていることがあります。
しかし、アスベスト繊維が飛散して吸入されると、肺の様々な病気などの深刻な健康被害を引き起こすことが明らかとなり、多くの国で使用が禁止されています。
したがって、アスベストの見分け方を知ることは、健康を守るために非常に重要です。
アスベストの見分け方
建築時期、築年数を確認する
アスベストが使用されているか見分ける方法として、建物の築時期や築年数を確認することが重要です。
日本では、1970年代から1990年代にかけて多くの建築物にアスベストが使用されていましたが、2006年の法改正でアスベスト使用の全面禁止が定められました。
そのため、2006年より前に建てられた建物は注意が必要です。
建築年を確認することで、アスベストが使用されている可能性が高いかどうかを判断し、必要に応じて専門家による検査や対策を行うことが推奨されます。
使用されている外壁材を確認する
アスベストを見分けるための一つの方法として、使用されている外壁材を確認することが重要です。
建築用仕上げ塗装材、建築用下地調整塗材、石綿含有金属系サイディング、繊維強化セメント板、スレート板、ビニール系のタイルなどに含まれている可能性があります。
これらの外壁材の種類を確認することで、アスベストが含まれているかどうかの初期判断が可能です。
もし疑わしい場合は、専門業者による詳細な検査を依頼し、安全を確保することが大切です。
図面から読み取る
アスベストの見分け方として、建物の図面を確認する方法があります。
特に、1970年代から1990年代に建てられた建物はアスベストを含む可能性が高いため、設計図や建材リストを精査することが重要です。
図面には使用された建材の種類や位置が詳細に記載されているため、アスベスト含有の有無を確認する手がかりになります。
不明な点があれば、専門家に依頼して詳細な調査を行い、安全対策を講じることが推奨されます。
アスベストマークで判別する
アスベストを含む製品を見分ける一つの方法として、アスベストマークで判別することが挙げられます。
一部のアスベスト含有製品は、製品にアスベストマークがついている場合があります。
このマークは、製品にアスベストが含まれていることを明示し、消費者や作業者が安全に取り扱えるようにするためのものです。
アスベストマークを確認することで、含有の有無を迅速に判断し、適切な対策を講じることができます。
見つけた場合は、専門業者に相談することが推奨されます。
石綿含有建材データベースで調べる
アスベストの見分け方として、石綿含有建材データベースで調べる方法があります。
これは、国土交通省が提供するデータベースで、日本国内で使用されている建材の中にアスベストが含まれているかどうかを確認できます。
特定の建材や製品名を入力することで、その製品がアスベストを含んでいるかを簡単に検索できます。
信頼性の高い情報源であるため、特に古い建物の調査やリフォームを計画する際に非常に役立ちます。
綿が垂れ下がっているか確認する
アスベストの見分け方の一つとして、天井や壁に垂れ下がる綿のようなものがあるかを確認する方法があります。
アスベストは、古い断熱材や防音材として使用されることが多く、その特徴的な形状から見分けることができます。
垂れ下がる綿状の物質がある場合、それは吹付けアスベストの可能性が高いので、専門業者に調査を依頼することが重要です。
自己判断での対応は避け、必ず専門家の助けを求めましょう。
アスベストの特徴、危険性は?
かつては一般住宅に使われていた
アスベストは、かつて一般住宅に広く使用されていた建材です。
特に耐火性や断熱性に優れていたため、屋根材、壁材、天井材、さらには断熱材など、さまざまな用途で利用されていました。
しかし、アスベストは細かい繊維が空中に飛散しやすく、吸い込むと健康被害を引き起こすリスクがあることが判明しました。
長期的な曝露による肺がんなどの深刻な病気の原因となるため、現在では使用が禁止されていますが、古い建物には残っている可能性があるため注意が必要です。
健康被害を起こす危険性がある
アスベストは、非常に細かくて軽い繊維状の鉱物であり、その特性からかつては建材や断熱材として広く使用されていました。
しかし、吸入すると肺に入り込み、肺がんや中皮腫、アスベスト症などの深刻な健康被害を引き起こす危険性があります。
アスベストの微細な繊維は目に見えないため、知らないうちに吸い込んでしまうリスクが高いです。
そのため、アスベストを含む可能性のある建材には特別な注意が必要です。
処理には資格が必要
アスベストは、耐熱性や耐薬品性に優れる一方、微細な繊維が人体に深刻な健康被害を引き起こす危険性があります。
吸入することで肺がんや中皮腫などの重篤な疾患を誘発するため、その処理には高度な専門知識と技術が必要です。
日本では、アスベストの除去作業はアスベスト診断士、特別管理産業廃棄物管理責任者、石綿作業主任者などの国家資格を持つ作業者のみが行えるよう法的に規制されており、安全かつ適切な処理を行うためには資格保有者による対応が必須です。
アスベストを発見したときの対処法
自己判断ではなく、相談をする
アスベストを発見した場合、自己判断で処理するのは非常に危険です。
アスベストは吸入すると健康被害を引き起こす可能性があるため、専門知識や適切な装備が必要です。
まずは、専門のアスベスト調査会社や解体業者、または地元の公衆衛生センターや労働基準監督署に連絡し、適切な対処方法を確認してください。
専門の調査や処理を依頼することで、安全かつ確実にアスベストのリスクを回避できます。
自己判断での対応は避け、専門家のアドバイスを受けることが最善の方法です。
専門業者による調査
アスベストを発見し、専門家に相談した後は、実際の調査を行ってもらいます。
アスベストは健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、素人が扱うのは危険です。
専門業者は適切な装備と技術を持ち、正確な検査を行い、アスベストの存在を確認します。
また、調査結果に基づいて適切な除去方法や処理計画を提案してくれます。
専門業者に依頼することで、安心して安全にアスベスト問題に対処できるのです。
アスベスト事前調査から解体までワンストップでの施工ならノブハラ興業にお任せください
今回の記事では、アスベストの見分け方や危険性、対処法についてなど様々な点から皆様にご紹介をしました。
解体しようと考えている建物が2006年よりも前に建てられている場合は、様々な危険性がある可能性が高く、工事を行ってもらうにしても、不安や心配が付き物かと思われます。
そんなときは私たち株式会社ノブハラ興業にお任せください。
ノブハラ興業はアスベスト除去工事の際の粉じんの飛散を防止する工法である「NAS工法」の特許を取得しており、その独自の技術で専門のスタッフによる迅速かつ安全な工事を行っております。
また、調査・除去、解体工事まで一括対応、創業35年の豊富な経験、自社社員による現場管理、適正価格での工事を行っております。
もちろん、施工実績も豊富です。
ぜひ、一度下記リンクからお見積り・ご相談をしてみてください。